SHELLAC
TERRAFORM (180G重量盤)

NIRVANA、PIXIESなど数多くのバンドを手掛けたレコーディング・エンジニアでもあり、ミュージシャンでもあるスティーヴ・アルビニ、 ボブ・ウェストン、トッド・トレイナーのトリオによるUSジャンク / オルタナティヴ / ポスト・ハードコアのスーパー・バンド、SHELLACが1998年にリリースした2ndアルバム。

TOUCH & GOの200番となる、2ndアルバム。激烈名盤。この3人でしか鳴らせない絶妙な神がかり的壮絶バンド・アンサンブル。アルバム全体を支配する、ヒリヒリと殺気立つ空気。そして、音の隙間にまで緊張感が漂う壮絶な1枚。スロウ・コアが好きな方も1曲目からきっとKO間違いなし。

冒頭から12分にも及ぶループするベースが印象的なミニマル・ジャンク・チューンに引き込まれる。2分台のショート・チューンがメインではあるが、このアルバムを象徴する楽曲と言っていいだろう。音数の少なさ、リズムの取り方、曲展開、リフで押す楽曲。どれをとっても3人のキャラが立ちこの3人でしか成り得ない音だ。ザクザクに刻むギターリフと重く圧し掛かるベースライン、独特なリズム感のドラム。ダウナーな楽曲が多いものの全くダレることなく随所随所に緊張感が漲る。ラスト曲の‘Copper’は性急に畳みかける意外なポップチューンでこのアルバムをバシッ!と〆ている。ジャケットはスペースアート作家Chesly Bonestellの作品。

（参考音源）