XTC
SKYLARKING (2016 STEVEN WILSON MIX)

XTCの8作目となる86年傑作アルバム『スカイラーキング』が2016年にリリースされたスティーヴン・ウィルソン・ミックスで200グラム重量盤リリース! 2016年にスティーヴン・ウィルソンによる新ステレオ・ミックスと5.1chサラウンド・ミックスを収録したCD+BLU-RAYがリリースされましたが、そのミックスの好評を受けヴァイナル・リリースの要望が多く寄せられていたとのこと。今回『スカイラーキング』のドルビーアトモス版のリリースにあわせて2016年ミックスが200グラム重量盤にて初LP化です。

箱庭ポップの金字塔、XTCとTODD RUNDGRENが喧嘩しながらも作り上げた1986年作。ひねくれが持ち味のXTCのひねくれを取り去ったかのような淡色ポップ・ワールドが広がる本作をもって彼らの最高傑作に推す人が多いのも納得の内容。TODDとの確執による不遇と不満を感じていたANDYは発表当初は失敗作とも発言していましたが、音作りの温かさ、トータルでのコンセプト・デザインとXTC世界戦略に必要不可欠だったポピュラリティの獲得という意味でもTODDの貢献を否定できません。

オリジナル盤はマルチ・チャンネル・テープからステレオ・マスターへの転送の際に生じたずれが原因で本来意図したものとは異なる極性でのリリースとなっていたのはファンには周知のところですが、本盤はこれまでのAPEからのリリースと同様にきっちりと修正がなされた「ANDYお墨付きマスター」を含むリイシューとなっています。またもともとUK/US盤で収録曲が微妙に違いますが、"MERMAID SMILED"と"DEAR GOD"の両曲をきっちり収録したのもポイント。

（参考音源）