MOONRIDERS (ムーンライダーズ)
HAPPENINGS NINE MONTHS TIME AGO IN JUNE 2022

メーカー・インフォメーション

『9ヶ月前のハプニング!』と題した、今作はライブでも人気なインプロビゼーション!! 2022年6月、スタジオに2日間籠もって10時間超に及んだインプロを録音&編集した衝撃作!!

昨年、約11年ぶりにリリースしたアルバム「It’s the moooonriders」が音楽誌ミュージック・マガジンの2022年ベストアルバム ロック部 門第2位に選出されるなど改めてmoonridersのオリジナル楽曲に注目が集まる中でのリリースとなるが、『9ヶ月前のハプニング!』と 題した 今作は2022年6月に2日間スタジオに籠もって10時間超に及んだインプロビゼーションを録音、編集した衝撃作。

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不協和音が奏でるシンフォニー『Happenings Nine Months Time Ago in June 2022』は現代の『スマイル』か？ それとも『至上の愛』か？
ムーンライダーズのニューアルバム『Happenings Nine Months Time Ago in June 2022』がアナログレコードでリリースされる！なんとメデタイことだろうか！
本作は問題作にして衝撃作、全編、インプロヴィゼーションで制作されている。当然、一緒に歌えるポップなメロディーもないし、
ライダーズお馴染みのグッとくる苦い歌詞も聴こえてこない。45年以上の長いキャリアの中で最もアヴァンギャルドなアルバムなのだ。
もう、やりたい放題、好き勝手に自分たちの音楽を追求し、それがポップであろうとアヴァンギャルドであろうとムーンライダーズの音になっていればそれで万事OKという立ち位置をロックシーンの中で獲得したのだ。
前述の通り、本作は全編、インプロヴィゼーションで制作されている。２日間10時間におよぶ即興演奏を録音した素材を編集して作られた作品だ。
要するに楽譜もなく、約束事もないままにスタジオライブを行った生々しい演奏がレコードに刻み込まれている。
こうした生々しい音像こそ、ぶっといアナログレコードのサウンドで感じたい。
決して気軽に聴ける作品ではないし、聴き始めたら最後まで通して聴きたくなる作品なのだ。
そんな作品故にCDのようにボタン１つで選曲できたり、曲をスキップする機能なんて必要ない！
正にアナログレコードで聴くべき作品なのだ。
岡田徹の遺作、そして、追悼作品としての本作
“悲しい知らせ”は、突然やって来る。
それは、キーボードの岡田徹氏の訃報だった。
岡田氏は、ライダーズ随一のポップ・マエストロだ。メロディアスでポップな作風を得意とし、数々の名曲を残してくれた。
本作が岡田氏の生前最後のレコーディング作品となってしまったことは残念でならない。
一見、ポップ・マエストロの岡田氏とインプロヴィゼーションはミスマッチのように思われるが、
本作で聴ける氏の演奏はフリーフォームな前衛ジャズを思わせるトンガッたものでありながらも、音像はとてもジェントルな心地良さに溢れている。
岡田氏の生への渇望が艶かしい即興演奏として刻み込まれており、生前最後のレコーディング音源を聴くことがでる貴重な作品だ。
本作は岡田徹追悼作品としてリリースされる。
（文：岡田ヒロシ）

トラックリスト：
1.Ippen No Shi
2.SKELETON MOON
3.Work without Method

4.Stairway to Peace
5.Chamber Music for Keytar
6.Jam No.2 in Z Minor and Major