OVAL
O

アルバムに先行して6月にリリースされた12インチ・シングル 『OH』 (1000枚限定で、既に入手困難となっている) 収録曲でも披露されていた、マーカス自身がギターやドラムを演奏し、それをサンプリングして制作されたトラックの数々は、歴史的名盤の2枚『SYSTEMISCH』と『94 DISKONT.』 (ピッチフォークの90 年代の100枚に選出されている) の世界観を残しつつも、これまでのオヴァルとは無縁だったともいえるヴァイタルで清涼感あるサウンドとなっていたが、アルバムではそのサウンドを更に進化させ、マーカス・ポップ以外には作れない、革新的かつタイムレスで、オーガニックな電子音響サウンドを創り出している。